さて、その②で書いた予防策を講じながら、それでも偏頭痛が起きる際にはその①で触れた頓服のスマトリプタンを服用して頭痛を抑え込んでいました。
しかし根本的な解決には至らず、頭痛は続く時は3日連続という場合もありました。その都度、強い薬に頼るというのも本位ではありません。
そこで自宅のスマトリプタンが在庫が切れた事をきっかけに、もっと他の方法で偏頭痛の解消を考えよう!と決意。
そのヒントとなったのが、小林製薬から発売されている「アルピタン」という市販薬でした。
アルピタンの効能と成分
アルピタンは「アルコールなどによる頭痛に 漢方の働きでアルコール頭痛を抑える」という薬です。
二日酔いもアルコールやお酒による水分の過剰摂取によって拡張された血管が頭痛を引き起こします。
アルピタンはアルコールの分解促進や水分過多のバランスを整えて頭痛を軽減しますが、その成分はなんと五苓散(ごれいさん)という漢方薬!
五苓散をそのまま購入した方が割安なのです。
ここで漢方薬という答えに辿り着く事ができたので、小林製薬には感謝しています。
呉茱萸湯(ごしゅゆとう)との出会い
最初は五苓散を試してみようと思ったのですが、偏頭痛にダイレクトに効果をもたらす可能性がある漢方薬がある事を突き止めました。
それが呉茱萸湯(ごしゅゆとう)です。
漢方薬であれば、作用も緩和で副作用も少ないはずでしたので、早速、近所の薬局を当たりました。
ドラッグストアで買える市販の漢方薬のほとんどはツムラかクラシエです。
しかし薬局を4-5軒あたっても呉茱萸湯を置いてる店は見つかりませんでした。6軒目でようやく「ありますよ」の回答。
購入したのはクラシエの呉茱萸湯です。
ズキズキする頭痛、頭痛からくる吐き気に
結論から言えば、効きました。
しかも副作用は全くありません。ちょっと独特の苦味は抵抗がありますが、慣れればどうって事はありません。
最初は約2週間、毎食3回食前に服用しました。服用開始までほぼ毎日、起きていた偏頭痛はピタッと治まりました。2週間を過ぎた後、回数を一日2回、しばらく続けて更には朝1回に減らし、1ヶ月後には再び0にし、偏頭痛が来そうな際に頓服として飲むようにしました。
漢方薬は即効性は無く、飲み続けると徐々に状態を緩和していくものと思っていましたが、この薬は頓服としても使える優れものなのです。
唯一の欠点はコスト。なかなか漢方薬を処方してくれる医師は少ないので、市販薬が手っ取り早く手に入るのですが、1包あたり100円近いので、毎日3回飲み続けると月約10,000円です。
まあ最初の月は致し方ないですが、症状が緩和されれば減らせるので、あの辛い偏頭痛と引き換えと思えば安いもんです。
呉茱萸湯と出会えた事は、クオリティ・オブ・ライフ(生活の質)を大きく変えました。
トリプタン系の薬に頼っている方もぜひとも一度、試して頂きたいです。